枕崎市様

電子申告の推進で住民サービス向上や申告業務を効率化
2017年施行の税制改正で申告業務のさらなる簡素化にも期待

鹿児島県枕崎市では、確定申告期間中に国税電子申告・納税システム(e-Tax)を活用して所得税等の確定申告支援業務を行っている。2013年にNTTデータの電子申告ソリューション「電子申告の達人」を導入してe-Taxとのスムーズな連携を図り、確定申告支援業務の効率化を実現した。さらに、2017年1月に施行される税制改正によって地方公共団体の確定申告支援業務における国税の電子申告(e-Tax)の利用が簡素化され、電子署名の添付が省略できるようになり、署名行為の省略や一括送信の実現など、さらなる申告業務の簡素化が期待されている。
お客様名 鹿児島県 枕崎市
所在地 鹿児島県枕崎市千代田町27番地
市政施行 1949(昭和24)年
面積 74.78km2
人口 22,803人(2015年6月1日現在)
市の概要 薩摩半島の西南端に位置する。豊かな漁場を有する東シナ海を臨み、全国有数の水揚げ量を誇る「日本一のかつおのまち」として知られる。古来伝統の手法と最新技術で製造された「枕崎鰹節」や、一本釣りした鰹を船上で活き締め急速冷凍する「枕崎ぶえん鰹」が評判となる一方、暖地性を生かした農業も盛んで、お茶や電照菊の一大生産拠点となっている。市民の寄付で2013年に完成した枕崎駅舎はグッドデザイン賞を受賞、「本土最南端の始発・終着駅」を目指して多くの観光客が訪れるなど、市のランドマークとなっている。
本土最南端の始発・終着駅
<枕崎市ホームページ>
お客様の課題
・確定申告書の整理や申告受付状況の把握などに手間を要していた。
・住民課税事務の効率化を図りたかった。
導入効果
・電子申告データの国税連携による効率化が図れた。
・使い慣れた「国税庁確定申告書等作成コーナー」を活用した電子申告体制の確立により、確定申告支援業務の効率化が図れた。
導入の背景と課題
確定申告の電子化により、利用促進に向けた動きが加速
枕崎市 税務課 課税係 係長 尾辻 のぞみ 氏
枕崎市 税務課 課税係 係長
尾辻 のぞみ 氏
枕崎市 税務課 課税係 主事 池崎 武仁 氏
枕崎市 税務課 課税係 主事
池崎 武仁 氏
鹿児島県枕崎市では、確定申告期になると市役所別館に申告相談会場を設け、確定申告書の作成支援や受付業務を行ってきた。以前は紙の書類のみで受付業務を行っていたが、書類の管理などが煩雑化してきたことから、申告相談会場にインターネット接続環境を整備した上でパソコンを配置、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を活用して、電子申告できる環境を整備した。
電子申告を推進したことで申告業務の効率化を実現することができた。枕崎市役所 税務課課税係主事の池崎武仁氏は、「申告書に添付する書類の整理や管理作業が減り、紙の書類を税務署に届ける手間が軽減された。さらに、国税地方税連携によりe-Taxデータが地方公共団体へ送付されることで、確定申告書等の戻りデータを住民情報のシステムへデータ入力したり、確認作業等を行ったりする業務の軽減化が図れた」と語る。
枕崎市 税務課 課税係 係長 尾辻 のぞみ 氏
枕崎市 税務課
課税係 係長
尾辻 のぞみ 氏
枕崎市 税務課 課税係 主事 池崎 武仁 氏
枕崎市 税務課
課税係 主事
池崎 武仁 氏
選定ポイントと導入の流れ
e-Taxとスムーズに連携する電子申告サービス
枕崎市では、申告業務の効率化や住民へのサービス向上を図るため、申告業務の電子化を推進することとなった。そこで着目したのが、NTTデータの電子申告ソリューション「電子申告の達人」だった。
本ソリューションは、「確定申告書支援システム」や「国税庁確定申告書等作成コーナー」で作成された所得税等の申告データと連携し、確定申告支援業務の効率化を実現する。本ソリューションを導入するに至った経緯について、尾辻氏は「国税庁確定申告書等作成コーナーで作成した大量の申告データの一元管理のほか、一覧確認や一覧出力などで送信業務の効率化が図れる手段として、NTTデータのソリューションに着目した」と振り返る。
システム導入について池崎氏からは「国税地方税連携で戻ってきたデータを活用することで効率化が図れると考えていた。『電子申告の達人』の導入作業自体はNTTデータの手厚いサポートもあってスムーズに進んだ」との意見が寄せられた。
導入効果
大量の申告データの一元管理や一覧確認が可能に
枕崎市 税務課 課税係 参事補 長野 なおみ 氏
枕崎市 税務課 課税係 参事補
長野 なおみ 氏
枕崎市 税務課 課長 松田 博 氏
枕崎市 税務課 課長
松田 博 氏
NTTデータの電子申告ソリューション「電子申告の達人」を用いた枕崎市での確定申告支援は2013年にスタートした。税務課課長の松田博氏からは、「電子申告の利用は順調に伸びている。2014年度の確定申告では、市が受付をした申告書のうち、電子申告が4割近くに上る。また、自宅のパソコンを使って電子申告をする住民もいるなど、電子申告に対する住民の理解も進んでいるようだ」と電子申告の利用状況についての説明がなされた。
「電子申告の達人」の導入に当たって市が懸念していたのは、システムの使い勝手だったという。e-Taxの操作に慣れた職員でもパソコンに不慣れな職員もいるため、手軽に使えることが求められた。「電子申告の達人」の使い勝手に関して、課税係 主幹の今門俊彦氏からは「帳票イメージそのままの画面で入力も分かりやすく、住民の応対をしながらの入力も可能。連動したデータや電子申告で必要な情報もスムーズに確認できる」との感想が、また課税係 参事補の長野なおみ氏からは「申告期間の初日は、1年ぶりということで職員にもやや戸惑いはあるものの、NTTデータの担当者が申告相談会場に待機してくれるなどのきめ細かなサポートに、安心して申告支援業務を行うことができた」との感想があった。
枕崎市 税務課 課税係 参事補 長野 なおみ 氏
枕崎市 税務課
課税係 参事補
長野 なおみ 氏
枕崎市 税務課 課長 松田 博 氏
枕崎市 税務課
課長
松田 博 氏
今後の展望
2017年1月施行の改正税制による署名簡素化で、さらなる効率化に期待
枕崎市 税務課 課税係 主幹 今門 俊彦 氏
枕崎市 税務課 課税係 主幹
今門 俊彦 氏
枕崎市では「電子申告の達人」を導入したことで従来運用してきたe-Taxによる電子申告と変わりない操作性を確保しつつ、大量の申告データの一元管理や、作成を終えた電子申告データの一覧確認など、申告業務の効率化が実現している。
2017年1月施行の税制改正により、所得税などの電子申告はさらに簡素化される。例えば、申告相談会場において市役所職員が本人確認を行えば、電子署名の省略が可能となる。これにより、制度改正に対応予定の「電子申告の達人」を用いれば、職員が住民とやりとりをしながら手続きが完了するなど、より効率的かつスピーディーな電子申告が可能となる。
枕崎市でも、税制改正による申告業務の迅速化や効率化に期待するとともに、住民税の申告支援システムの導入も検討するなど、電子申告をさらに推進したい考えだ。
最後に税務課 課長 松田博氏からは「他システムとの連携など『電子申告の達人』の今後の展開に期待すると同時に、マイナンバー対応への理解やICTスキルが不十分な職員への対応も含め、税制の最新動向に詳しいNTTデータのサポートと先進ソリューションの提案に今後も期待している」との要望が寄せられた。
枕崎市 税務課 課税係 主幹 今門 俊彦 氏
枕崎市 税務課
課税係 主幹
今門 俊彦 氏
枕崎市の紹介
枕崎港まつり花火大会の名物「三尺玉(模型)」を市役所入口に展示
枕崎港まつり花火大会の名物「三尺玉花火」(2008年)
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枕崎市様導入事例リーフレット詳細

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ご存知ですか、e-Tax?
国税電子申告・納税システム(e-Tax)は、国税、地方税に関する各種手続きについて、インターネットを利用して電子的に手続きが行える仕組みです。
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